アメコミに出てくるようなスーパーヒーローっていったい何なんだろう?と考えると、要は「人間」なんだと思う。人間が持つ様々なパラメータの中から、特定のものをグイッと引き上げると(ときに引き下げると)スーパーヒーローや悪の親分が誕生する。
その辺を自覚的に使って、主題にまでしてみたのがウォッチメンなのかもしれない。スーパーヒーローを濃度や純度を高めた人間…言ってみれば実験用マウスとして使った思考実験。
「もし世界が○○だったら」という平行世界モノなのは確かだけど、やたらと緻密というか、キャラクターにそれぞれパラメータを与えて、オートランさせたら結果はこうでした…みたいな雰囲気がある。で、「人間ってこんなんでしょ?」と。
ストーリー展開は先がまったく読めなくてサスペンスフルだし、ハードボイルドな雰囲気もいい感じ。そしてDr.マンハッタンの存在があらゆる前提を吹っ飛ばす!…良いキャラだなぁ。
ただ、感情移入できそうなキャラクターはまったくいない。それぞれ、どこかイヤ〜なマイナー感を醸し出してて…これは逆にキャスティングの妙でもあるのかも。野暮ったい80年代ファッションも妙にリアルで…この映画、売りにくそう。
オープニングの凝り方はスゴい。Mr.インクレディブルにも多少似てる…というか、あの設定は逆にウォッチメンの影響があるのかな。
原作を読んでみたいけど、意外と英語版もありかも。なんと言ってもオリジナルだし、あの文字の雰囲気は日本語じゃ出ないもんな。しかも安い!…挫折したら高くつくけど…
TSUTAYAでたまたま目が止まって、建築のドキュメンタリー映画を大人借り!…4本しか無かったけど。もっと見たいぞ。
切り口が「建築家」だから見やすいというのはあるかな。作品と知名度はもともと教科書レベルなんだけど、そのわりに建築家の人となりなんてものはあまり知られていないと思うし。なんというか、巨大かつ象徴的なものをほとんど個人名義に近い状態で作ってるわけで、人間的な興味はわく。
建築をデザインとして見た時の面白みというのは、全体から細部までの振れ幅の大きさにあるんじゃないかな。工業デザインに「機能性」と「芸術性」の両端があるとすると、建築はあらゆる部分でそれを追求できるわけだし、見るスケールによって相反する意見を述べることだってできる。巨大な建築になれば外観なんてまさにどうにでもなる。
アメリカではユダヤ系移民が建築に従事することが多かったのか、今回の4本だとミース以外はユダヤ系。なんとなく、その建築が持つべき意味や精神性のようなものをストレートに形に表現したい…そんな考えが共通してあるようにに思える。“デザインが先”というか。もともと色々な国に分散していて、固有の建築様式みたいなものを持っていないから?いや、わからないけど。
ほとんど彫刻家?いや、もちろん建築を理解してるからこそ“彫刻”できるんだろうけど。紙を手で曲げて作った模型を3Dスキャンして、そのまま設計にフィードバック!…おそろしや。作品のスケール感が異様なのは、模型のいびつさまでもが再現されてるからかも。シドニー・ポラックが自分でデジタルビデオを回してる。
一度は過去の人になりながらも晩年に自力で復活!…それをそのまま二部構成にした、ある意味ものすごく真っ当なドキュメンタリー。監督のKen Burnsという名前、はて?…と思ったらiMovieの「Ken Burnsエフェクト」の人だ。
映画の切り口としてはこれが一番面白い。実際の息子が監督した父親探しの旅。息子さんはなんか陽気な感じでいいヤツ。3つあった家庭の子供同士が対面とか。あと、実際の使用者が不満を言っていたり、朽ち果てた作品なども訪ねたり、その辺を拾ってるのもいい。
TV番組かな。カナダのガソリンスタンドとNYのシーグラムビルを軸にまとめたもので人物はそれほど見ていない。
なんというか「圧倒的な時間凝縮感」みたいなものが表現されていると良いな、と思って見に行ってきた。例えば『超時空惑星カターン』のような(スタートレックTNGの名ストーリー/要はこの話が好きなだけだったり)。見終わった後にあまりの凝縮感に呆然としてしまいつつ、それでいて妙に清涼感がある…そんな話だと良いなと。
結果的には、時間的なヒネリとかはあえて効かさず、一人の人間の一生をフラットに追いかけた…という感じの映画だった。あんまりSFっぽさはないというか。でもこれはこれで“積み上げ型”とでも言うか、3時間で人生を描いてしまっているわけだし、やはり圧倒的。長さは全く感じない。
変人(?)の一代記という意味での『フォレスト・ガンプ』だったり、回想&純愛って意味での『タイタニック』だったり、話が似てるわけではないけど雰囲気が似てるというか、そういう位置にある映画かもしれない。
つるつるのケイト・ブランシェットがめちゃくちゃカワイイ。ブラピは…若い時はもうまんま昔のブラピ。老けてる時はあんまりブラピに見えない。もう骨格的な部分でCG化する必要がある年齢の場合なんかは、別人でもいいんじゃないの?とか…いや、この映画は“それ”を見せるために作った映画だからw
『ベンジャミン・バトン』オフィシャルサイト – 数奇な人生のもとに生まれた男の一生
Apple – Movie Trailers – Coraline
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督(←ティム・バートンだと思いこんでた)、ヘンリー・セリックの新作『コラライン』。HD版トレイラーを一コマずつ送りながら見ると、かなり面白い!普通に再生するよりも凄みがわかる感じ。DVDだとこの画質出ないんだなぁ…と考えると、BDも欲しくなるね。
どうやって作っているのか「?」なところもあったので、少し前にチェックしておいたCGSocietyの記事を読んでみた(英語なので寝かせてしまった…)。要はラピッドプロトタイピング(RP)と言われる技術、つまりはPCでモデリングして、3Dプリンターでじゃんじゃん出力!ということらしい。
CGSociety – Coraline
以下、抜き書き&まとめ。(適当です)
- 3台の3Dプリンターを18ヶ月間駆使し、21のキャラクターに対する1万5300の顔を制作。
- はじめに粘土で作ったモデルを3Dスキャナーで読み込み、モデリングのベースにする。オリジナルが持っていた“欠点”がきちんと残るように管理。サンディングして塗装。
- 鼻の位置で上下を分割。コララインの場合、組み合わせで20万7336通りの表情が可能。分割線を残した方が手作り感は出るものの、細心の注意を払いつつ、塗りつぶすことに決定(いわゆる“立体映像”の映画なのでフレームごとに2回)。
- “そばかす”の位置までコントロールされている。モデル表面にくぼみ、塗りは手作業。眼球はその機構ごと、まるごと3Dプリント。
- パペットの身長は10インチ以下。その他、様々なオブジェクトも3Dプリント。小物はけっこうお気楽にモデリング。
- パペットのモデリングはMaya、髪の毛等はZBrush。支柱を消すのにShakeとSilhouette。