サマーウォーズ

宮崎駿を継ぐのは本当にこの人かもしれない。というか自ら継ぎにかかってるんじゃないか?などと思ってしまった。あのラストシーンしかり、デイダラボッチ的な敵キャラ、輪になって食べるメシはうまそうだし、普通なようで唐突無形というかディフォルメされた設定、おばあちゃんのやさしさ、強さ…って、無理矢理キーワードを見つけても仕方ないけどね。

まぁとにかくオリジナルであることと完成度がすごい。そして、ほろっとさせつつ最高に幸せな気分で映画館を出られる、そんな映画になっているところが同じだなあと。しいて言うなら狂気が無い?あと兵器への愛憎もない。そしてハイテクと今の時代感覚がある、と。あと『時かけ』の時も思ったけど、昔やった村上隆とのコラボを自分の中でうまく消化していて、今回もバーチャル空間の表現でうまく使っていると思う。

しかし、なんだろうねぇこの懐かしさは。

ここに描かれているような光景を小さいころに過ごせたことは、すごくありがたい事だと思った(もちろんもっと小規模だけど)。遠い親戚までが集まっていたので、当時としても「誰が誰だかわかんねー」ってのはあったんだけど、それでいて疑問にも思わなかったし、子供だからって事でいろんな甘えが許されつつ、暖かく見守られていた事が今にしてわかる。同時に、いつの日か?自分に子供ができたりする事があったとしても、こんな光景を見る事はない、と考えるとすこし悲しくもなる。

小道具として花札が大活躍するけど、とくにルールを説明するでもないわりに違和感なく使えてる。もしかしてこの映画のおかげで花札流行ったりして。海外でも、あのNintendoが作っているカードゲーム、となれば下地としては十分だと思う。

@新宿バルト9、混み過ぎ!

(あ…最近「ですます調」を試してたのに間違えた。まあいいや…)

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宇宙へ。

NASAの宇宙計画を本物の映像だけを使ってまとめたドキュメンタリー映画『宇宙へ。』。原題『ROCKETMAN』の方が客入った気もするけど…(これ、ふかわりょうのDJ名だね)。新しい発見とか掘り下げとかはほぼ皆無と言っていいんだけど、やはり(小さいながらも)スクリーンで見るその映像は圧巻!

発射シーン多くて最高なのはもちろん、全部本物で「どうでもいいつなぎの映像」が無いので見応えアリです。個人的に良かったのは、巨大キャタピラでゴロゴロ?動く発射台の「サンドクローラーかよ!」という絵とか、アポロ計画だと11号以降の映像もなかなか(13号は端折られてるけど)。アームストロングが操縦する着陸船のプロトタイプ(の事故)も「おぉ!」と思いました。

流れとしては当然「多くの命が失われ〜」という部分が入ってくるし、もちろんそういったナレーションも入るんだけど、その辺を映像に語らせる技術は上手くて、きちんとドキュメンタリー映画として成立してます。ナレーションは雨上がりの宮迫さんで、結構渋くて良かったです。珍しく吹き替えで見たけど、映像に集中できるし正解だったかも。でもゴスペラーズの歌はどうかと…

新宿武蔵野館のレイトショー。お客さんは7〜8人。
そろそろソビエトの宇宙計画をまとめた映画も観てみたい。

宇宙へ。 – オフィシャルサイト

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レスラー

この映画、ちょっと普通じゃないです。たぶん他の人が主役であってもすごく良い映画なんだと思うけど、それがミッキー・ロークとなると意味が違う。べつに彼のここ最近の背景とかすっとばしても、その主演映画という“だけ”で、もはや映画としての格が違うわけで…ま、要はミッキー・ロークが好きだと。もちろん老けたし、顔が変わってしまったし、表情もうまく作れないようだけど、でもやっぱり何故かカッコいいし、ものすごく魅力がある。

同じタイプの映画はもちろん『ロッキー』。見た目が似ているスポーツを題材としてるのもあるし、そして主演俳優個人の魅力によって200%くらいオーバードライブしてるという意味で、あの傑作と双璧をなすんじゃないかと。格闘技モノとしてのディフォルメが上手くいってるのも同様で、『シム・シティ』の時も思ったけど、ミッキー・ロークってここまでヘビー級だったか?ってくらいデカく見えるし、レスラーらしい。トップロープでふらつく以外は(笑)

プロレスの裏側を描いているという意味でも、すごく面白い映画。ただし、それなりに想像はできるし、知ってもいたとは言え、映像として見てしまうと決して後には戻れません(その部分をテーマにした傑作ドキュメンタリーがあるらしいですが未見)。同時にレスラー同士の心の交流なんかも描かれていて、それを見られるのは嬉しいという、まさに両刃の剣。ある意味18禁にしてもいいかも。それ以下は純粋にプロレスを楽しむべし!

ミッキー・ロークは昔の自分にとっては、まさに憧れの対象ってやつでした。それは傑作(ミッキー・ロークがキマってるという意味で)しか見てなかったから、より純化した形でカッコよく見えてたんだろうとは思うけど(例の「猫パンチ」とやらは見てもないし今さら見たくもない)、やっぱりカッコよさでは当時の外人男性俳優中No.1の存在。『ジョニー・ハンサム』見た後で「これだ!」って感じで髪を結んでみたりとか。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

最初のTV版の後、なんだかんだで結構なバージョンが発生していて、そこには(細かく見れば全然違うとは言え)前作「序」も含まれると思うんだけど、今回ついに、やっと、話が動き出しました。たとえば旧劇場版の弐号機VS量産型のシーンなんかは「やっと新しいシーンが見れた」感があったけど、今回はほぼ全編“それ”と言ってもいいです。すばらしい!

話のベースになってるのは「よく知ってる話」。で、一見それがメチャクチャにカット&ペーストされているように見えるんだけど、実はこっちの方が「より完全な組み合わせ」なんではないかと。パズルのピースを一個一個検証して、全く違う組み合わせにしてしまったような…このハマり具合は逆におそろしい。

ある意味、お話としても前よりちゃんとしてるというか、「あーそりゃシンジ君も怒るわな…」みたいな感情移入もしやすい感じ。シンジ/アスカ/ミサトの「トラウマ頼み」だった部分がずっと減ったし、たぶんその辺の事も、比重を軽くしつつ、ドラマとして描けてるんだと思う。前の痛々しいのも、それはそれで良かったけども。

新しい要素も大量に入っているんだけど、仮設五号機のデザインとか、新登場の眼鏡っ娘の役回りとか、映画見ただけではイマイチ見えてこないところもあります。まぁ見る前に情報を一切入れなかったので、調べればわかるのかも。

というか、はっきり言って意味わかんなくても、ぶっとんだ密度と絵の動きだけでも圧倒されるであろう、スゴい映画。このレベルの映画があと2本あるとは!楽しみです。

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