AVATARの先行上映「3D特別前夜祭」深夜2:00〜の回、観てきました。
評判通り、映像としては久々のエポックでは!?少なくとも今後の「前提」とされる映像作品であることは間違いないです。前半はその“3D感”だけでもずっと半笑い。後半、少し気持ち悪くなってきつつもやっぱりスゴい。まぁメガネONメガネで頭が締め付けられたからかも。映画自体がかなり長いのもあるけど、そっちは歓迎。この映画に関しては。
お話としてはほぼ想像通り。たぶんあらすじを全部書いたところで、「その話知ってるよ」ってくらい普通のお話。異星人の造形は慣れると悪くないし、主役の2人の関係はすごくよく描けてると思う。そしてもちろん、完全ファンタジーな大自然がすげー。リアルというのとは少し違ってファンタジーイラストの中に入ったような感覚かな。ほぼロジャー・ディーンの世界観だし。
欠点としては設定的な部分や人間の描写がはしょられていて、戦いそのものにはそれほど必然性を感じないこと。おかげで理不尽な大破壊にもキャラクターの死にもそれほど痛みを感じなかったりして。その辺含め全体のトーンとしては、ある意味アニメ的というかディズニー的なのかも。やたら極端な設定の。
この映画が今このタイミングで出てきたのは、ゼロ年代と今後の区切りとしての必然を感じました…というか世の中けっこううまいことできてんな〜という感覚。この映画自体すごく楽しめたけど、今後の映画も楽しみじゃん!という希望みたいなものが良かったな。
映画「アバター」オフィシャルサイト

一見「第二次大戦を舞台にしたおバカ映画」に見えてたし、もちろんそういう側面はある映画なんだけど、宣伝のビジュアルなどで見た目で判断しちゃってた感じです。もしかすると『キル・ビル』以降、タランティーノを舐めてたのかも。ヤツはそんなに甘くなかった!
表面的にはコミカルなシーンも多いけど、過去のタランティーノ映画で素晴らしかった「緊張感のある会話」シーン、ああいうの結構あります。そして同時に、普通に考えうるお話の流れを、オチのない暴力で徹底的に破壊する。容赦無く。でもその積み重ねが最後の舞台となる映画館の一点に収束していく。この凝縮感が本当にすごくて、まさに圧巻。そしてもちろん、オチが単純なカタルシスのわけもなし。
ある意味、ブラピの首にある「線」が唯一気になった映画。冗談じゃなく本当に。なんだありゃ?手術でもしたのかな。理由とか原因とかは詮索する気はないけど、内容に関係ないくせに目には入るので気が散ってしまう。作品としての欠点になってると思う。

予告編を見ての「この映像、映画館で見たら絶対すげーよ!」という期待どおりの映画ではあります。確かに個々の映像、特に前半はすごい。で、後半。正直ダレる。それぞれは確かにすごい映像ではあるんだけど、全編それ、かつあまりにも長い映画なので感覚的に麻痺してしまうのかも。映像を活かしきれてなくて「大災害の紙芝居」みたいな。
お話の方は100%ヒドい(笑)。様々な人種の家族、その家族間のエピソードを積み重ねる事で、世界規模であることや、家族愛、人類愛みたいな何かそれっぽいこと、を言わんとしてるのは分かるけど…エピソードが多すぎるし、あまりにも上っ面だし、変にギャグっぽい感覚も混ぜてくる…で、結局何も描けてないという。イライラしがちな人は観ない方が良いかもです。
ただ、そんな感じで無駄に大風呂敷を広げた大作であり、ある意味では退屈であることによって、この映画世界への没入感を長く楽しめるという良さはありました。これは悪いことじゃなくて、映画の楽しみの一つだと思います。ほんとに。
…という方向で楽しんで観る映画ではないかと!
なんだかんだ言って、家よりは映画館で観る方が意味がある映画なので。
是枝監督の作品はまだ一本も見た事がないし(そろそろ『誰も知らない』を見よう)、原作の漫画も読んでないのでボケた感想になってしまうけど、パッと見てすごくキレイな絵だなと。光の感じとか色とか、背景のぼかし方とか、日本の風景には見えないです。マイケル・ウィンターボトム作品(も大して見てないけど)みたいだぞ、と。これだけで映画館で見た価値はありました。
キャスティングの良い映画で、ペ・ドゥナも役にぴったり。ファニーで哀しげで、そしてぎこちない。どうしてもおっぱいというか乳首に目がいっちゃうんだけど(というか横からのアップが多いんだ!)、窓から外を見ているシーンの背中ごしのショットとかもすごく綺麗。いいです。内容的にはきついシーンも絵作りとドゥナちゃんの人形っぽさで、ふわっとフィルターがかかったような全体のトーンは変わらず。
それもあってかクライマックスにはちょっと違和感がありました。原作がそういう話なのかもだけど、唐突というかすんなり入ってこない感じ。ショッキングなのはアリとしても、違う展開があったんじゃないかな。ラストは良いと思うので、ちょっとした展開の妙なのかもしれないですが。
おっぱいおっぱい。
是枝裕和監督最新作 映画『空気人形』 公式サイト