映画『落下の王国 – The Fall -』

ロケ地の選定と撮影に時間をかけ、衣装は石岡瑛子、ほぼ個人ベースでの製作…という前情報とスチルなどから、ひょっとしてピーター・グリーナウェイ的な世界に行っちゃう?と思ったけど、さすがに小難しいところは無し。でも不思議なバランスで成立してる映画、ではあるのかも。『ザ・セル』もハリウッド映画にしては妙なバランスだったし、このへんは監督の感覚がそのまんま出てんだろうな。

半身不随になったスタントマンが少女を“お話”で釣って、自殺に必要な薬を持ってこさせようとする…という物語。なんだけど、その“お話”=虚構が『ザ・セル』みたく現実を浸食したり交錯するわけでもなく、移り気な少女に合わせて“お話”自体がどんどんずれこんでいく、ということもない。そういう意味じゃ淡々とした話。

映像は確かにすばらしい。世界の名勝にロケした本編よりオープニングのモノクロ映像が好み。というかオープニング良いね!地味だけど目を奪われた。そのオープニングもだけど、スタントマンというのを設定として使っただけではなく、明らかにオマージュ的な気持ちが入っているので、この配合比の高さが不思議な感じを生んでいるのかも。

映画「落下の王国 – The Fall -」オフィシャルサイト

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