欧文書体2

Linotype社のタイプディレクター小林章さんの本『欧文書体』は、まさに“欧文書体入門”とでもいう内容で読みやすくて勉強になる本当に良い本でした。文字は昔から好きだったのに基礎的なことも知らずに使っていたんだなぁと。それ以前に、フォント名とかも雰囲気で適当に読んでたのが、ここに載ってるだけでもけっこう間違ってたりして…(というか皆、読めてないと思う。たぶん)。
アルファベット自体は既に日本語の一部みたいなものだから、知ってて使ってるつもりになってしまうんだろう。もちろんそういうフリーダムさからは面白いグラフィックも生まれるだろうけど、逆に“普通なもの”を作りたい時は、小さな疑問だらけになってしまい足かせにになる。やっぱり知識も必要だな、と。当たり前だけど。
日本の音楽アーティスト(バンド)の英語表記はすべて大文字(or小文字)だったり表記を指定してあることが多い。これはやはり言葉の意味と同じくらいに、その「形」にも意味を見いだしているからではないかと思う。CDDBの楽曲データなんかも、海外アーティストの場合は(「a」が小文字or大文字とかの違いはあるけど)ほぼ確実にキャピタライズで入力されているのに対して、日本のアーティストについては曲名などの表記も含め、ほとんどの場合“ジャケの表記通り”に律儀に入力してある。つまり受け手側も同じ感覚であり、という事は、日本人が共有する感覚なんだろう、と。あんまり関係ないな。
で、『欧文書体2』。書店(先日2度目の倒産をするもしぶとく営業中の青山ブックセンター)でパラパラ見た時は図版やカラーページが増えて、よりあっさりした本?にも見えたんだけど、まぁ「1」を持ってるし一応…という感じで購入。でもその辺はまったくの杞憂でした。こういう本を最後まで読み切ることってほぼ皆無なんだけど、今日は一日これを読んでたら終わってしまった。今回の内容は、テーマに沿った書体をピックアップする前半と、有名な書体を掘り下げる後半。単純に読み物として面白かったし、いくつかのフォントを今後有意義に使えそうな気がする。
小林章のドイツ日記 : 『欧文書体2』発売。ツァップさん、フルティガーさんにさっそく献呈
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