ウォッチメンをウォッチ!メ〜ン
アメコミに出てくるようなスーパーヒーローっていったい何なんだろう?と考えると、要は「人間」なんだと思う。人間が持つ様々なパラメータの中から、特定のものをグイッと引き上げると(ときに引き下げると)スーパーヒーローや悪の親分が誕生する。
その辺を自覚的に使って、主題にまでしてみたのがウォッチメンなのかもしれない。スーパーヒーローを濃度や純度を高めた人間…言ってみれば実験用マウスとして使った思考実験。
「もし世界が○○だったら」という平行世界モノなのは確かだけど、やたらと緻密というか、キャラクターにそれぞれパラメータを与えて、オートランさせたら結果はこうでした…みたいな雰囲気がある。で、「人間ってこんなんでしょ?」と。
ストーリー展開は先がまったく読めなくてサスペンスフルだし、ハードボイルドな雰囲気もいい感じ。そしてDr.マンハッタンの存在があらゆる前提を吹っ飛ばす!…良いキャラだなぁ。
ただ、感情移入できそうなキャラクターはまったくいない。それぞれ、どこかイヤ〜なマイナー感を醸し出してて…これは逆にキャスティングの妙でもあるのかも。野暮ったい80年代ファッションも妙にリアルで…この映画、売りにくそう。
オープニングの凝り方はスゴい。Mr.インクレディブルにも多少似てる…というか、あの設定は逆にウォッチメンの影響があるのかな。
原作を読んでみたいけど、意外と英語版もありかも。なんと言ってもオリジナルだし、あの文字の雰囲気は日本語じゃ出ないもんな。しかも安い!…挫折したら高くつくけど…
